気のない言葉の やりとりにそぞろ歩きの 夏の夜乙女はしばし 立ち止まり溜息まじりに 草をかむ何故か悲しき ヴィオロンの心をふるわす セレナーデ身のほど知らぬ 恋なれど神も見捨てし 恋なれどmusic手首に流るる 血の色は恨み忘れし 赤き色かすむ景色に いささかの未練は残れど 悔いはなし人の心の移ろいはまず避け難き 真実なり人の命の はかなさは悲しきゆえに 美しき